●ゼニゲバYAZAWA
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<2005.12.11OA>
いつもの楽屋では浜田さんが、山ちゃんに風邪を伝染されたと言いがかりをつけていた。
田「マジですか?」
山「―いや、違う違う違う違う!それはね…」
浜「いや、もう全然目開けへんもん…。むくんでもうた…」
山「いや、確かに物凄うむくんではりますけども…」
松「何でそんな顔なってんの?」
浜「(山ちゃんから)伝染ってん、風邪…」
山「ちょっと待って下さい…。僕は伝染してないですよ!」
とそこへ、久しぶりにあの人が現れた。無論いつものように、ベティちゃんルックに身を包んで―
板「おはようございます!」
全員「おはようございます」
板「お疲れ様です」
松・浜「どうしたの?」

板「いや、ちょっとあの~、合間やったんで…、ちょっと顔出しといた方がええかなと思って…」
収録前と知って、わざわざこの時間を狙ってやって来たらしい。すると板尾さんはメンバーの面子を見渡すと―

板「足らんか~…。一枚足らんか~…。―いや、足りる…、あっ、た、足りるわ」
何の数の事だろう?
浜「もう…ちょっと、俺らも用意しようか?もう収録―」
板「あ~、すいません!あの~、え~と、ここどこでしたっけ?」
松・山・遠・田「赤坂」「赤坂ですね」
浜「えっ、何で?」
板「遠い…、いや…」
浜「いや、もう用意しようや!」(スタッフを急かす)

板「あ~、近いわ!近いですね。近い近い…、近いですね」
松「どうしたの?どうしたの?」
板「いやあの~、実はですね、あの~…、

永ちゃんのライブがあるんですよ」
浜「えっ?マジ?」
板「はい」
山「どこで?」
板「いや~あのもう、ほんま近所です」
浜「えっ、いつよ?」
板「いや、今日です」
浜「今日!?」
田「え~っ!?」
松「えっ、マジで!?」
板「もしあの~、皆さんよかったら、どうですか?」
今日、ライブハウスで永ちゃんがライブだからって、今からチケットなんてないでしょうによ。ところが―
板「いや、チケットあるんですよ」
浜「マジで!?」
板「はい。あの~、赤坂のライブハウスで。最近こう、ちっちゃいとこ回って…」
松「あ~、永ちゃん…それは最近敢えてそういう、何かちっちゃいとこでやるみたいな…」
浜「あ、そうなん?」
山・遠・田「あ~」「はいはい」「へぇ~」
永ちゃん、ライブハウス限定ツアーファイナル「最高だぜ!」 -サンケイスポーツ
そう。実は永ちゃん、今年がソロデビュー30周年という節目の年。その締めくくりとして“原点回帰”の意を込めて、ライブハウスなど小規模の会場を使用してのツアーを展開してきたのだ。
板「ちょっと僕、行けないんで、もしよかったら行きはりますか?」
浜「えっ、マジ!?」
板「マジです」
山「えっ、何枚?」
板「いや、6枚…。あ、菅さんも行けますね。ほんでコレ、カメラ全然入ってもOKなんですよ」
松「マジで?」
浜「そんなん…」
山「でもそれ、板尾さんが言える事じゃないんちゃいます?カメラ入ったってええって…」
板「いや、でも向こうは全然OKやって…」
マジでですか?事実なら、番組としては実においしいが―
松「いや、じゃあこれ、ガキでOAしてもいいわけ?」
板「全然ええんじゃないですかね?」
松「マジで!?」

板「DVDにしてもええって言ってましたよ」
えぇぇぇぇぇぇ~っ!!!!!!?? 物凄いじゃないですか。但し―
松「こないだ、真裏の『情熱大陸』出たばっかりやで?」
でも確かに物凄いよな。ガキに永ちゃんですよ。あのE.YAZAWAですよ。
そして板尾さんはチケットを手渡した。ところが―
浜「あっさりしたチケットやねんなぁ…」
板「まああの~、ライブハウスですからね」
浜「まあ、せやんな」
オンラインチケットの台紙に、とってつけたように
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2005 E.YAZAWAthe 師走
全立見 ¥5,000
の文字が。半券には手書き風に、○に「永」と書かれている。
「the師走」なんてタイトル、聞いた事もないし、まるで似つかわしくないのだが―
板「コレが何か恒例になってるみたいで、はい」
松「何かコレちょっと、市民プール(の入場券)みたいな…」
浜「いや、ホンマになぁ…。たまには板尾も何かちょっと、そんなんもやってくれるんやなぁ。いつもいつも、何か板尾…」
遠「そうですねぇ」
松「まあまあまあまあ…」
浜「ゴメンやけど、ちょっとイメージ悪かってん」
板「ホンマ近くで見れますからね」
浜「あ、ほんと?」
板「はい。あの~、

まあ1人…あの~、5000円で…。はい。これもう、5000円ですけどね」
おもむろにチケット代を要求し始めた。くれるんじゃないのか。
遠「あ、これ、くれたんじゃないんですか?」
板「タダっていうのもねぇ、何か、アレなんで…」
松「アレっていうのは?そこ もう少しはっきり言うて」
板「いや、タダっていうのも何かこう、気ぃ遣うのかなって思って、逆に…」
まあ、くれるんだったら別に…、というか、金を無心する方がかえって気を遣うもんなんだけれど…

板「とりあえず5000円下さい。これはこれで」
気を遣う様子はない。相変わらずである。笑いを堪えるメンバー・スタッフ。
とはいえ、これから収録なのに穴を開けてもいいもんなんだろうか?
浜「菅ちゃん、今からコレ番組あるから、どうしましょうか?」
田「そうですよねぇ」
菅「カメラも入っていいんだったら、別にねぇ」
と、あっさり企画変更にゴーサインを出したガースー。永ちゃんがバラエティ出演なんて、こんな機会なかなかないもんね。
菅「いや、でも確かにね、板尾さん仰る通り、これはやっぱ払っても当然かなという…」
と、全員分のチケット代を番組で決済する事を決断。これは自腹を迫られかけたメンバーにとってはありがたい話だ。

そしてガースーは、イーマンを板尾さんに手渡した。
板「ありがとうございます。確かに受け取りました」
菅「いや、むしろありがとうございます」
松「いやいやいやいや、『ガキの使い』としても箔付くよ。一回もう、永ちゃん出たら」
そりゃそうですそりゃそうです。あの永ちゃんがガキに出てくれるんですから。
更に板尾さんは紙袋を取り出し―
板「すいません。あの~、良かったらコレもどうですか?あの~、永ちゃんのタオルなんですけど、今年の―。せっかく行くんやったら」
とテーブルに並べたのは、白い永ちゃんタオル。あれ?永ちゃんタオルって赤か黒じゃなかったっけか?

浜「質悪いなぁ…」

松「新聞屋の営業所(の景品)みたいな…。ちっちゃいな…」
板「シンプルでしょ?」
山「こんな生地やったっけなぁ…?」
田「ゴワゴワしてるし…」
そう。どう見ても市販のタオルに、永ちゃんのロゴが、思いっ切り取って付けたようなアイロンプリントで貼っ付けてあるだけの代物だ。
松「俺のなんか糸ベロ~ン出た上に、何か焼き付けてある感じになってる」
板「スタッフとかみんなコレ、持ってるんですよ」
浜「マジ?」
板「はい。だからなかなか手に入らないですよ。みんなこう、スタッフがこう、コンサートとか終わってこう、

風呂入る時こう、こんなんしてこう行きよるんですよ、こうやって」(と、股間を隠す)
浜「いやいや…、風呂入る時はどうでもええやんか」
山「でもこれ、コンサートで絶対必需品ですからね、タオルは。ポーンっていう」
そう。永ちゃんのライブといえば「タオル投げ」。「止まらないHa~Ha」「トラベリン・バス」の2曲で、決まったタイミングでアリーナが一斉にタオルを真上へポーンと放り投げる。この模様、DVDで見ると結構壮観だ。

板「1、2、3、4、5、6枚ですね…。コレも3万ですね」
えっ?コレもお金取るの?
浜「(1枚)5000円するの?」
板「はい、すんません。もう開けてしもうたし…」
いやいや、有償なら開ける前に「お金取りますんで」とか止めてくれないと。そうならそうと、最初から言いなさいよ。
浜「こんなもん何百円でええやん、もう!せめて1000円ぐらいか」
松「すんません、菅さん…」
山「菅さん、これすんません…」
まあ、開けちゃったものは仕方ない。まあ、ライブでも使うだろうし―

ということで、これも番組の経費として、菅さんがイーマンお支払い。
板(3万円を受け取りながら)「僕、別に一銭も儲かってないんで…。そんまま正規の値段なんで、はい」
そして―

板「すんません…。ほんなら僕、ちょっと仕事あるんで…。すんません!お疲れ様でした!頑張って下さい!」
と、足早に楽屋を立ち去っていった板尾さん。収穫は金六萬円也。
松「『ぴあ』とかあんなんに、全然載ってなかった…」
浜「普通ねぇ、(永ちゃんのライブなら)載ってるんやけど…」
山「そうなんですよねぇ」
浜「じゃあ菅ちゃん、これオープニングにしようよ、じゃあ」
菅「そうですねぇ。物凄い豪華ですよ」
ともあれ、メンバーは早速ライブが行われるというライブハウスへ向かう事に―。
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場所は赤坂にある「ANTZ REPUBLIC」。
しかし、ライブハウスの前は永ちゃんのライブ前だというのに閑散としている。
そこで入口にいる係員に訊いてみることに。
松「すいません」
係A「はい」
松「これ、『師走』…」
浜「大丈夫ですか?」

係A「あぁ、ダイジョブです」(と言って半券をもぎる)
6人(思わず笑う)
松「何曜日です?」
そして更に係員は―

係A「ライブ後に、矢沢待ってるから、

楽屋に来てね」
すげぇ!マジで?永ちゃんのバックステージ入れるなんて、凄いじゃないですか。
浜「とりあえず、中入っていい?」

係A「来てね」
板尾ゼニゲバシリーズのお約束、外国人のルーチンワーク。
そして6人は会場へ。一歩踏み入れると―
浜「ごっつ人おるで!」
松「うわっ、マジやんか!」
田「うわっ、すげぇ!! 凄い凄い凄い凄い!」
山「おおっ、結構集まってるやん!


会場はオールスタンディング。しかも、6人の立ち位置は最前列のステージかぶり付きだ。
遠「めっちゃ近いですね、コレ!」
松「これ5000円安いやんか!」
白いビニテで巻いたスタンドマイクがすぐ目の前という超特等席。これは板尾さんにお礼を言わないと。
すると「ファンキー・モンキー・ベイビー」のイントロが場内に流れ出した。
いよいよライブがスタートする。客席は一気にヒートアップ。
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遂にステージに永ちゃんが登場!!!

永「どうもありがとう!懐かしいヤツ、一発いくよ!」
客(イエ~イ!!!)
♪君は ファンキー・モンキー・ベイビー
おどけてるよ
だけど恋しい 俺の彼女
呆気にとられる6人。それもそのはず―

ステージに現れたのは永ちゃん―ではなく、板尾さんだったのだ。
♪君は ファンキー・モンキー・ベイビー
いかれてるよ
楽しい 君といれば

更にギタリスト登場。―ではなく、嫁だった。
♪愛されてる いつもSatisfied
君がいなけりゃ
Baby I'm blue, No No No・・・
君は ファンキー・モンキー・ベイビー
おどけてるよ
だけど恋しい 俺の彼女

ただただ唖然とするしかない6人。
板「サンキュー、どうも!!」
客(イエ~イ!!!)
板「いや~、最っ高よ、最っ高!!!」
客(イエ~イ!!! 「永ちゃ~ん!!!」)
6人(笑いを堪える)
板「みんな、どうする!? どうするどうするどうする~!!!?」
客(イエ~イ!!!)

板「気分いいよ、気分!! 気分いいよ!気分気分気分気分…気分いいよ~!!!」

客(イエ~イ!!!)
板「OK!ここでメンバー紹介します!

ギター、嫁!!」
客(イエ~イ!!! 「嫁~!!!」)
板「ヨロシク!」
付け焼刃のMCに続いて、「止まらないHa~Ha」のイントロが流れ出した。
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板「え~、最後になりましたけど、バッチンバッチンいきますんで、後ろの方ヨロシク!」
客(イエ~イ!!!)

♪(乗ってくれ) Ha~Ha
たりないぜ Ha~Ha
Feelin' Comes... Feelin' Comes...
Feelin' Comes To Me

タオル投げでボルテージは最高潮に。6人が目の前の状況からしてタオルを投げるのを躊躇していると、嫁はギターを弾きながら(?)最前列の6人に目配せする。

♪とびっきりの Ha~Ha
プレイだぜ Ha~Ha
Feelin' Comes... Feelin' Comes...
Feelin' Comes To Me
Feelin' Comes... Feelin' Comes...
Feelin' Comes Tonight
サビにかかったところで突如、嫁はギターを放り捨てて踊り出した。

♪止まらない 離れない
生まれてから ビートの虜


この俺に とり憑いた
悪魔でも 天使でも Baby Wanna Rock'n Roll


歌詞を忘れたのか、板尾さんも急に歌うのをやめてしまった。が、それでも「Ha~Ha」のフレーズではアリーナにタオルが飛び交い、そして嫁は踊る。


カラオケがフェードアウトすると共に、テープが噴射。一気に盛り上がる客たち。

板「サンキュー!!! どうも~!!!」
客(「永ちゃ~ん!!!」「嫁~!!!」)
こうして2人はステージから掃けて行った。
バチモンの永ちゃん、しかもプレイはたったの2曲こっきりという、ある意味物凄い内容のライブ。
6人の怒りは収まり切らないはずがない。

浜「俺ら、これでお前、6万ぐらい取られとるやんけ…」
田「ホンマですよ…」
山「こんなんもう、あり得ないですわ…」
遠「でも何かさっき、楽屋来いって言うてませんでした?」
浜「楽屋か…」
遠「どうします?行きます?」
山「行こうや。行って、で…」
松「金 返してもらおうか」
山「返してもらいましょう、ホンマに!」
そして6人は楽屋へ。


浜(SPに)「い、いいですか?」
あれ?この2人、さっきのもぎりの係員じゃなかったっけか?
楽屋の中ではウイスキーグラスを手に満足顔の板尾さんと嫁が寛いでいた。
浜「あの~、板尾さぁ…」

板「どうも!」
6人「いやいや、どうもじゃなくて…」「どうもじゃないですよ…」
とりあえずは板尾さんを詰問しようと試みる6人。
板「板尾さ、とりあえずまずはもう…、嘘つかれても困るやん…」
しかし、板尾さんは全く動じることなく―

板「最高でしたか?」
6人(笑いを堪える)
浜「いや…、最高て…」

板「遠藤くん、どうなの?」
遠「はい?」

板「まあ、私なんかこう、あれですよ。コンサートこう…、こう…、いっていってこう…、いっていってこう…、いってるわけですよ。こう、いっていって…、いってるわけですよ。で、ドーンって感じですよ。

どうですか?」
6人(笑いを堪える)
―自分の中では、すっかり永ちゃんになり切っている板尾さん。
遠(首を傾げつつ)「いや…、板尾さんでしょ?」
板「ココリコとしては、あの~、いっていって…、こう、いっていって、いってるわけですよ。こう、いっていっていった時にこう、ドーンとこう…。どうですか?」
遠「僕、あんまりよく分からないんですけど、あの~…」

板「OK!質問変えましょう。ココリコはこう…」
遠「ココリコなんですけど…」
板「―ステージにこう立った時、こう…、バーッと、ココリコまだ出ない、こう…こう、遠藤出る、こう遠藤出る…、バーッ…、照明ドーン!コンピュータードーン!ガ~ッ!! ドーン!! どうですか?」
6人(笑いを堪える)
板「まあもう、40年、50年もうやっていきましたよ、もう…。こういっていって、こういった時にですよ…」
6人(必死に笑いを堪える)
山「永ちゃんって、こんな感じなんですか?」

浜「いや~、多分何かのDVD見てるんだと思うけど…」
松「いや、こんな感じなんや。確かにあの~、俺は分かんねんけど…。フフフフフ…」
と、ここで板尾さんはやおら立ち上がり―
板「あの~、せっかく来てくれたんで、あの~…。ちょっと待ってて下さい」
と楽屋奥へ。そして米袋のような物を持って再び楽屋へ。

板「これあの~…、矢沢の米ですけども…。これあの~、遠藤さんどうぞ。是非これ…」
ラベルには―
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今までになかった苦味がある

板「これは、東北の農家に、こう…苗を依頼しまして、え~…、まあ矢沢も行きまして、こう…、米にこう…ロックをガンガン聴かせましてね…、はい…。もう、こう耕してもう、たがやしてたがやした時に、もうドーンって感じでこれ、出来ました。ふっくら炊けると思いますよ、それ」
6人(物凄い訛りっぷりに笑いを堪える)
遠「あ~、頂きます…」

浜「そんなになまってるか?」
山「なまり方が尋常やないですよねぇ…」
松「何で遠藤にだけ、こんなもんくれるのか分からんもん…」
山「遠藤よう訊かれるしなぁ…」
しかし、永ちゃんからのプレゼントはコレだけではなかった。
板「OK、あの~、これを皆さん是非これ…」
と、また楽屋奥からパック的なものを持ってきた。

そこには―
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ROCK魂が育てた
矢沢牛
230g ¥5000
5人「高っ!!」「高いなぁ…」「5000円ですか…?」
板「これも矢沢のロック ガンガン聴いた牛ですからね、これ…。もう、聴かしてきかしてきかした時にもう…、やりましたからね」
6人(笑いを堪える)
浜「何をやねん…」
田「やりました?」

浜「コレ、おいしいんかいな?」

嫁「もちろんそうよ」
浜「そら正解やわ…」

嫁「その発想はなかったわ」
松「いやいやいや…。何で続けて言うたんや…」
浜「アハハハハハ…!」
更に、白ビニールテープの入った広口瓶を持って来ると―

板「あの、これ最後に、これ、あれなんですけど、これ、やりますか?これ。

これ、矢沢の白ビニテつかみ取りですよ、これ。田中くん、これ、つかみ取り」
田「つかみ取り?」
板「はい」
田「いや…、こういうの全然分からん…」
浜「まあまあ…」
意味不明なつかみ取り。まあ、とりあえず田中がチャレンジする事に。
板「ひとつかみした分、全部差し上げますよ」
そう。この白ビニテはマイクスタンドに巻いたりとかするヤツなのだ。

田中が3巻ほど掴んで瓶から手を離そうとすると―

板(田中の手首をガッと掴んで)「もっとこの…、あの…、ガーッとこう…。たくさん掴む事が目的ですからね、これ」

渋々ながら6巻掴んだ田中。
板「いきましたね、それ」
田「あ、そうですか?」

板「はい。じゃああの…、この矢沢マイクボールペン差し上げますよ」
田「あ、ボールペンなんですか?」

100円ボールペンに白ビニテを巻き付け、更にキャップにマッチ棒をくっ付けただけという代物だ。

板「それでは皆さんいいですか?あの~、お会計の方いいですか?」
ほら、やっぱり出た!

楽屋奥から娘が現れた。しかも、昔ながらの五ッ珠そろばんを手に。
そしてガースーの前でそろばんを弾き―
娘「お会計」
菅(アバウト過ぎる盤面を見て)「金額、全然分かんないんだけど…」
山「いくら?」

娘「込み込みで50(万円)」
え~っ!? 笑いを堪えつつ、あまりの高額に目を丸くする6人。
松「ちょっと奥さん!込み込みで50!?」

嫁「もちろんそうよ」
いやいや、そんないくら何でも高過ぎるでしょうに。
山「いや、返しましょうよ、これ!」
浜「だって、普通に計算したって50にはなれへんやん!」
松「もう一回ちょっと計算し直して!ちょっとおかしいわ!」
山・遠「ナンボ?」

娘(そろばんを弾き)「込み込みで50」
呆れ返る6人。
松「いやいや、これもうおかしい、おかしい!」
そんな中、アリーナからはアンコールの声が上がり始めた。掃けてから随分経つのに…。随分長いインターバルだなぁ…。

板「あの~、アンコール来ましたんで、あの~、もうあの~、私行きますんで、あの~、合計の方ヨロシクお願いします」
と席を立ち、ステージに向かう板尾さん。ただただ呆れ返るしかない6人。

板「今日は皆さん、本当に…ありがとうございました」(深々と会釈)
そして板尾さんと嫁は、ステージへと消えていった。
松「(客席からの)アンコール、長いこと待ってたんやなぁ…」
山・浜「ねぇ」「なぁ」

すると突然、娘が楽屋奥へ掃けてしまった。
6人(笑いを堪える)
浜「払わんでいいですよ、もう。帰りましょ!」

そして6人はテーブルに、売り付けられたグッズを次々と置いてゆく。永ちゃんタオル、矢沢米、矢沢牛の肉、矢沢鮭、その他諸々―
松「ホンマにもう…。板尾、楽屋に入れんといて、もう!」
浜「ホンマや!」
そして6人は、すごすごと楽屋を後にしたのでした―
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前回の「クイズ イッツジー イッツジー」ではダンス、そして「その発想はなかったわ」で爆笑を誘いまくった“マテリアルガール”こと嫁を前面に押し出したが、今回は板尾さんが永ちゃんになり切るというアングルが仕組まれていた。テキストで、あの物凄い訛りっぷりを表現しきれないのが少しばかり惜しい。更に、この板尾ゼニゲバシリーズでは久方ぶりのグダグダオチ。何か如何にもこのシリーズらしいなぁ、という落とし方だった。
前回も書いたが、念の為。
このシリーズはシナリオに則って作られたフィクションである。くれぐれも吉本や日テレに「板尾さんって、本当に普段からあんな人なんですか?」などとクレームを入れないように。あと、板尾さんの本当の奥さんは日系ブラジル人ではない。
ただ、実は板尾さんはこのシリーズでの演技力が認められ、それが今日、役者としても芸域を広げる布石になった―という事も、念のため付け加えておこう。













コアなジャイアンツファン向けのコンピレーション盤!!











