●4度目もデジャヴだった

4度目の正直は、数字の上では達成された。しかし、記録には残る事はない。
西武-東北楽天18回戦(インボイス西武ド) テーブルスコア -日刊スポーツ
西口悲運の9回完全 延長10回28人目に右前安打 -報知新聞
一場9回零封もプロ初勝利お預け -同
西武西口また完全逃す「僕は縁がない」 -日刊スポーツ
9回完全も10回に安打、西武西口また不運 -同
楽天沖原千金打「バット当てるのに必死」 -同
西口9回完全も…悔し10回1安打完封 -スポーツニッポン
一場は自信の“9回完封” -同
西武・西口が史上初!9回27人斬り完全試合…じゃない!? -サンケイスポーツ
「投げ合えて光栄」楽天・一場プロ初勝利逃すも晴れ晴れ -同
西口 9回パーフェクト10回完封 -デイリースポーツ
西武・西口悲運 ノーヒットノーラン逃す 打線の援護なく延長へ 10回沖原に安打許す -中日スポーツ
西武・西口文也投手は、27日の東北楽天18回戦(インボイス西武ド)に先発し、9回まで打者27人を完全に抑えながらも、味方の援護なく、0-0のまま延長戦に突入。そして10回、遂に先頭の沖原に右前打され、両リーグ11年ぶり、パでは27年ぶりの大記録は儚く潰えてしまった。
試合はその裏、石井義の適時二塁打で、1x-0で辛くもサヨナラ勝ち。オツの手許には延長10回1安打完封という好記録こそ残った。だが、オツが試合終盤で大記録を逃すのはこれで4回目。5月13日の巨人1回戦(同)も9回二死までノーヒッターながら、あと1人のところで清水に被弾するなど、9回二死からノーヒットノーランを逃したケースが自身過去2度もあり、それに続く3度目のしょっぱい「悲劇」となってしまった。尚、9回までパーフェクトも延長戦で記録を逃し、参考記録となってしまうケースは、日本プロ球界では初めての事だ。
もう半笑いするしかない程のデジャヴ -5/14(過去ログ)

1回:沖原=右飛、佐竹=右飛、吉岡=三振
2回:山崎=三振、礒部=三振、益田=左飛
3回:トレーシー=一ゴロ、斉藤=三振、藤井=二ゴロ
4回:沖原=二ゴロ、佐竹=中飛、吉岡=左飛
5回:山崎=三ゴロ、礒部=一ゴロ、益田=二ゴロ
6回:トレーシー=中飛、斉藤=三振、藤井=二ゴロ
7回:沖原=三振、佐竹=三振、吉岡=三振
8回:山崎=遊ゴロ、礒部=三振、益田=二ゴロ
9回:酒井=右飛、ロペス=三ゴロ、藤井=遊ゴロ
10回:沖原=右前安、佐竹=一犠打、吉岡=二ゴロ、山崎=四球、関川=三振
とにかく、オツにはツキがない。この試合、ここ数年では稀に見る投手戦となった。
対する楽天の先発・一場も、オツに負けじと9回を178球の力投、5安打無失点というプロ入り後最高の快刀乱麻を演じたのだ。9回のサヨナラのピンチも、反撃を凌ぎ切った。10回には福盛にマウンドを譲ったが、「9回をゼロで抑えられたことは自信になりました。勝ちは次に取っておきます」と満足の内容だった。
オツも一場も見事だったのは確かだけれども、敢えてしょっぱい表現をするならば、互いに拙攻を繰り返して「見殺し合い」になった結果、延長に突入。そしてオツがパーフェクトをスポイルされ、で、オチはその裏に福盛が攻められてサヨナラ負け―という、両チーム投手陣にとっては見ていられないような展開になってしまったのだ。西武にしても楽天にしても、何らかの格好できっかけを掴み、普通に攻めて普通に点を挙げていれば勝っていた試合だった(―という目線もあるんやぞ、と言いたかった)。

これで通算3度連続で、達成間際でスポイルを食らったオツは「まあ、勝ったんでね。僕には縁がないということで―。9回2アウトからまた打たれるかな、と思ったけどね。点を取られなくてよかった」と、何とか完封で済んだ事をつとめて強調したが、やはり表情はどこか悔しそう。28人目で許した沖原の安打にも「(打たれた瞬間の心境は)別に、普通でしたよ。打った瞬間ヒットだと思ったし。綺麗には終わらせてもらえない。前回は1安打1失点だったけど、今日は完封できたし、いいですよ」と、さばさばした心境を装っても、やはり表情には晴れやかさが無い。
ただチームは今、プレーオフが掛かるAクラス争いを繰り広げている。「2、3点貰っていたら、こういう結果にはなっていなかった。0-0だから、緊張感を持って最後まで投げられた。何よりチームが勝ってよかった。これで少し前(3位・オリックス)が見えてきた」と、連覇が掛かる正念場へ、気持ちだけは切ることはなかった。
こうしてインタビューではつとめて明るく振舞っても、時間が経つに連れて悔しさが増幅していく、その何とも云えないフィーリングが、オツ的にはちょっとした快感らしい。またオツは、先の巨人戦のVをいたく気に入って、時々自宅で見ているらしい。どんなに好投した試合でも、ビデオに録ってコレクションする事はそんなに無いそうだが、例の清水に被弾した瞬間のシーン、あの半笑いの表情が大のフェイバリットだそうで、写真も新聞社のカメラマンに頼んで手に入れたほどだとか。
これらからして、オツは相当な超ドMのようだ。
但し、ヘイポーはオツと話をしたとしても、きっとつまらないはずだ。

果たして、今度はチャンスはあるのだろうか。
大記録に挑む際には「野球の神様」が降臨していたはずが、土壇場になると突如「笑いの神様」に変身してしまう…という天丼を再三再四繰り返すオツに、誰か合いの手―もとい、愛の手を差し伸べてやってほしい。












Comments
もうひとつ忘れていけないのは、その試合の球審がヴァイブ小寺だったという事だ。
コデライクについては
Good Vibration(5/18)を御参照の程。
Posted by: たむ1200 August 31, 2005 (Wed) 14:44
ハイ、自分その試合観に行ってました(笑)。
小寺様のヴァイヴは都合6発の大サービスで、それはもう痺れに痺れる展開。
しかもそこに、両先発による近年稀な投げ合い、それもオツの悲壮かつ壮絶な投球が見事に絡まり合って、実に一生忘れえぬ野球観戦と相成りました。
一方でスタンド内では、あまりの緊迫した展開に、グランドへ気を取られて階段を踏み外し、ド派手にズッこけるビール売りの兄ちゃんあり、何処でどういうわけか鼻血を出して、鼻に綿を詰めた情けない姿で警備に当たる協栄のバイトあり…。これらもまた、初めての経験でした(笑)。
それにしても、オツって本当に気の毒。
このオチっぷりは、もはや伝説の境地でしょうか…(笑)。
もし5度目の挑戦があるのなら、今度こそは悲願を叶えてあげたいもんです。
Posted by: お社長の愛人 September 02, 2005 (Fri) 03:03